【高齢者 口腔機能 摂食嚥下】①先行期:認知期障害・異食行為の原因と対応は? 

【高齢者 口腔機能 摂食嚥下】①先行期:認知期障害・異食行為の原因と対応は? 

以前私は先行期が当たり前のことと思っていたため、

先行期っている?? 大事のなの??? と間違った解釈をしていました。

無知とは恐ろしい。。。。。

それでは異食行為について

異食行為とは、、、

食べ物以外のものを口にしてしまうことです(乳幼児にもよく起こりますね)。

認知症の方は食べ物を食べ物と認識できない。

裏を返せば食べ物以外も食べ物として認識してしまう。

私たちには当然理解できないことですが、、、、、

たとえばテーブルに「消しゴム」があったとします。

私たちはそれが「消しゴム」と認識できるため食べようとはしません。

しかし認知症の人はそれがわからず、食べ物と思い口の中に入れます。

今度はテーブルに食べ物そっくりの「消しゴム」があったとします。

私たちは食べ物と勘違いし口に入れます。

しかし一口噛んで「硬さ・食感・味などなど」食べ物でないと分かり吐き出すでしょう。

認知症の人はどうなるのか?

吐き出す人もいれば、普通に噛んで飲み込む人もいます。

「消しゴム」くらいなら!? 問題ないかもしれませんが

たばこや針・飲んではいけない薬など

口にする物によっては生命が危機にさらされることもあります。

予防法は単純で手の届くところに物を置かないこと。

でも子供の異食行為と違い毛布や洋服を食いちぎることもあり

すべてを防ぐことはできないと思いますが

生命を危険にさらすようなものは置かないようにしましょう。




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○異食がおこる原因

本人の中でどのような意識が生じて異食をするのでしょうか?

(1)食べ物だと誤認している

認知機能が低下してくると、食べ物と紛らわしい物を、食べ物だと認識してしまう場合があります。

「食べ物のイラストが付いている物。食べ物の匂いがする洗剤」を食べたり飲んだりしてしまったり、

「丸めたティッシュ」を饅頭と思って食べてしまったり。

味覚や嗅覚も低下しているため、口に入れた後で間違いに気が付かないこともあります。

(2)食事をしていると認識している

食前後の時間帯や、いつも食事をしている席に着くと、食べ物ではない物を食べようとすることがあります。

食卓に置いてある花を食べようとしたり、食後の薬を袋ごと箸でつまんで食べていたり。

物を食べ物と誤認するのではなく、今が「食べる状況」なのだとまちがっていて、

本人の中では「食事をしている」つもりになってしまいます。

(3)とても空腹である

認知症で脳の機能が低下してくると、満腹を感じる機能も衰え、空腹を感じやすくなります。

また、認知症の脳は疲れやすく、その疲れを取ろうとして何か食べようとすることもあります。

そんな時に食べ物と間違えやすいものが近くにあるので、つい口に入れてしまいます。

(4)淋しさや不安などストレスがある

煙草を吸ったり、ガムをかむ習慣がある人もいるように、口に物を入れて何かを食べる行為自体が安心感をもたらします。

そのため、認知症人が不安なとき、物淋しいときに異食が起こることも多いようです。

また、本人がイライラしていたり、落ち着かないときにも起こりやすいようです。

上記の他にも思いもよらない理由があったり、いくつかの原因が複合している場合もあります。

○対策と方法

(1)食べないようにする予防法

原因を探りながら、それに応じて予防法を考えます。

・食べ物だと誤認してしまう場合は、食べ物と誤認させないようにする。

可能な限り、食べ物と見間違えるような紛らわしい物を、近くに置かないようにする。

丸いもの、カラフルなもの、一口サイズのものなどは、お菓子などと間違えやすい物です。

柔らかくふわふわのもの、ティッシュや小さなぬいぐるみなどもおいしそうに見えるみたいです。

お菓子の箱に見える、果物のイラストがあるパッケージのものなどは要注意です。

・食べる状況を認識してしまう場合は、食べる状況や環境にメリハリをつける

食事やおやつの時間と環境を、それ以外の日常生活としっかり分けて生活のリズムを作る。

「食べ物を食べる状況」と「それ以外」の区別をはっきりさせるとよいです。

・空腹感を抑える。

認知症により脳が空腹を感じやすくなています。この状況で「我慢しろ!」と言っても、本人には酷な話です。

体重管理や健康を崩さない程度に、間食を食べてもらってもいいです。

あめ玉や、小分けした食べ物を準備しておくと便利です。

・食べること以外の楽しみを増やす

ストレスは暴食や異食を引き起こします。

好きなの音楽を流したり、動物や花などお好きな写真のある雑誌や書籍を置いてみたり、

縫い物や編み物など趣味や集中できるものに取り組んだりするだけで、食べ物への執着が軽減し、異食が収まるケースもあります。

(2)食べようとしているときの対応法

食べようとしているタイミングで強く注意したり、無理やり取り上げてはいけません。

本人はあくまで食べ物と認識しています。

取られないようにと慌てて食べてしまい窒息することや、興奮や暴力など他症状を引き起こすこともあります。

「食事をもらえない!」という被害妄想に陥ることもあります。

「お茶を入れますか?」などと本人の気をそらして回収したり、「よかったらこちらもどうぞ」と本当の食べ物と交換したりするとよいでしょう。

○誤って異食してしまったら

もしも食べてしまったら、なにを食べたか確認しましょう。

怖いのは窒息と中毒です。

洗剤などの中毒性の高いものを食べたり、窒息が起こっている可能性があるときは、

早急に処置を行い医師や救急車を呼ぶなどの対応をしましょう。

ほかのものであっても医師に相談しておく方が安心です。

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