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【骨・間接・筋肉の病気の治療法・予防対策】 骨・間接・筋肉の病気の種類と一覧表 【健康と病気】

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【骨・間接・筋肉の病気の治療法・予防対策】 骨・間接・筋肉の病気の種類と一覧表 【健康と病気】

骨・間接・筋肉の病気には変形性脊椎症、変形性関節症、関節リウマチ、椎間板ヘルニア、五十肩、骨粗鬆症、進行性筋ジストロフィーなどがあります。

健康と病気についてはこちらにまとめています。

むち打ち損傷(むち打ち症)

むち打ち損傷とは、自動車での追突などが原因で首の関節包、椎間板、筋肉、靭帯神経、血管などが損傷を受ける病気のことです。

むち打ち損傷の原因

自動車に乗っていて追突されると、衝撃で首の部分がまるでムチがしなるように、前後に連続的に激しく動きます。

そうやって首の関節包、椎間板、筋肉、靭帯神経、血管などが損傷を受けてしまうものです。

むち打ち損傷の症状

衝撃を受けてから数時間後あるいは翌日になってから、うなじのあたりに痛みや熱が出て、頭が重い感じになります。

また、肩こりやこわばり、腕のしびれ、首や背中が動かしにくいこともあります。

めまいや耳鳴り、吐き気、腰痛などが起きることもあります。

損傷の型はいくつかありますが、全体の7割から8割を占めるのが頸椎捻挫型です。

これは頸椎の関節が捻挫して関節包や筋肉、靭帯、腱を傷つけて首や肩が動かしにくくなるものです。

むち打ち損傷の治療法

症状が複雑で様々なので、治療方法も症状にあったいろいろなものになります。

基本的には頸部を安静にして湿布をして首を固定します。

痛みには消炎鎮痛剤などを使用します。

軽症なら通院で、重症なら入院をします。

だいたい3ヶ月くらいで完治しますが、それでも症状が軽くならない場合は、けん引などを行います。

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、腰椎の中の腰髄から出て足の裏まで伸びている坐骨神経が何らかの原因で刺激され痛む病気のことです。

坐骨神経痛の原因

腰椎の中の腰髄から出て、下肢を伝わって足の裏まで伸びている末梢神経が坐骨神経です。

この神経が何らかの原因で刺激されると痛むものです。

痛む原因としては椎間板ヘルニアや変形性腰椎症、脊椎カリエス、馬尾神経腫瘍など脊椎がらみの疾患が関係しています。

坐骨神経痛の症状

ももの後ろからふくらはぎ、さらにかかとのあたりまで痛みます。

咳やくしゃみをしても、下まで鋭く痛みます。

坐骨神経痛の治療法

坐骨神経痛が起きる原因となる病気を見つけて治療をします。

痛みには消炎鎮痛剤や筋弛緩剤を使用します。

変形性脊椎症

変形性脊椎症とは、加齢と共に脊椎骨が変形して、神経を圧迫することによりもたらされる知覚・運動機能障害の一種です。

通常、加齢によりだれでも骨は変形するものですが、その度合いおよび変形による症状の度合いは個人差が大きいです。

変形性脊椎症の症状

変形性脊椎症による症状はその発生部位により異なりますが、頸椎における変形性脊椎症の場合、手や腕の痛みや痺れといった症状の他、神経痛や運動障害(歩行障害など)があらわれます。

対して、腰椎における変形性脊椎症の場合でん部や大腿部の痛み、足の痛みなどが現れます。

変形性脊椎症の原因

変形性脊椎症の原因といては加齢により椎間板の弾力性が失われる事から、椎間が狭くなり、筋力の低下などに伴って、骨の周辺部の突出など骨そのものにも変性が発生することから、変形性脊椎症が発症するといわれています。

変形性脊椎症の対策・予防策

変形性脊椎症は実際問題として加齢により、発生するものですので予防は難しい症状ではあります。

ただし、若い頃より姿勢を正しておくなどすることがその予防に役立つのではないかとされています。

変形性脊椎症の治療法

変形性脊椎症の治療法としては、対症療法として鎮痛剤の投与やコルセットの使用、また肥満や運動不足は変形性脊椎症の悪化を促進させるので、運動療法、食事療法なども合わせて行われます。

変形性関節症

変形性関節症とは、40代~50代以上に多い関節の病期で、長期的な物理的負荷による進行性の変化です。

左右どちらかの間接におきるのが普通で、一般的には肥満体質の方に多い病気です。

変形性関節症の症状

変形性関節症の主な症状としては、関節の変形による疼痛や運動機能の低下などが挙げられます。

変形性関節症の原因

変形性関節症の原因といては加齢により椎間板の弾力性が失われる事から、椎間が狭くなり、筋力の低下などに伴って、骨の周辺部の突出など骨そのものにも変性が発生することから、変形性関節症が発症するといわれています。

変形性関節症の対策・予防策

変形性関節症は実際問題として加齢により、発生するものですので予防は難しい症状ではあります。

ただし、若い頃より姿勢を正しておくなどすることがその予防に役立つのではないかとされています。

変形性関節症の治療法

変形性関節症の治療法としては、対症療法として鎮痛剤の投与やコルセットの使用、また肥満や運動不足は変形性関節症の悪化を促進させるので、運動療法、食事療法なども合わせて行われます。

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアとは、脊椎を形成している椎骨と椎骨の間にある「椎間板」と呼ばれる関節機能がなんらかの理由で破損し、髄核が出てくることにより神経根や脊髄を圧迫、刺激し様々な症状を引き起こす病気のことで、主に頸椎と腰椎に多い病気です。

椎間板ヘルニアの症状

椎間板ヘルニアは、大きく頸椎におこるものと、腰椎におこるものが大半を占めます。

ここでは、頸椎と腰椎におこる椎間板ヘルニアの症状をそれぞれ紹介していきます。

頸椎の椎間板ヘルニア症状

頸椎ヘルニアの場合、頸部の痛みのほか片側の上肢の痛みや痺れ、筋力低下・運動障害、めまい、歩行障害などの症状が見られます。

また、首や肩の位置により痛みや痺れなどが強くなるのも特徴的な症状です。

腰椎の椎間板ヘルニア症状

腰椎ヘルニアの場合、腰の痛みのほか、片側の下肢の痛みとしびれ、運動障害、坐骨神経痛といった症状が見られます。

この他、十度の腰椎ヘルニアのケースでは排尿障害などを引き起こします。安静時には症状が軽減するのも特徴です。

椎間板ヘルニアの原因

椎間板ヘルニアは主に20歳~40歳代に多い病気ですが、その原因は現時点で不明となっています。

椎間板ヘルニアの治療法

椎間板ヘルニアの治療法としては急性期と慢性期により異なります。

急性期の椎間板ヘルニアには安静、温熱療法、鎮痛剤、注射などで対応し、慢性期の椎間板ヘルニアに対しては牽引療法や姿勢の保持、運動療法などが行われますが、場合によっては外科手術を実施することもあります。

五十肩

五十肩とは、40歳を超える人が訴える肩の痛みと運動制限を一般に五十肩と呼びます(40代の方の場合には四十肩と呼ぶケースもあります)。

女性に多く肩の関節を支持している腱や靭帯などの変性や損傷、老化などが原因であるとされています。

 五十肩の症状

五十肩の症状は肩関節の疼痛、圧痛、運動制限です。

安静時であってもこれらの症状は治まらずに、他人の力を借りたとしても関節が一定以上の角度を越えては動かなくなり、特に腕を後ろに上げる動作が制限されるのが一般的です。

五十肩の原因

五十肩は40歳以上の方に多い原因不明の疾患で、俗称の一つです。

X線などを使って周辺部を検査しても骨の構造に変化はなく、周辺部の炎症および変性、拘縮などがみられます。

五十肩は男性よりも女性に多く、肩の腱・靭帯・腱鞘の損傷・消耗・老化などの複合的な要因によるものであるといわれています。

五十肩の対策・予防策

五十肩の対策と予防についてですが、一般的に五十肩を発症する人の傾向としては事務所勤務などあまり肉体運動をしない方にその発症が多いと言われています。

この点から考えると、肩関節を酷使する事が原因というよりも、肩関節の運動不足やストレッチ不足などが関与しているとも考えられます。

ただし、実際に科学的なデータによる五十肩の予防法は確立されていませんので今後の研究を待ちたいところです。

五十肩の治療法

五十肩の治療法としては肩を冷やさないように注意した上で、医師の指示に基づいた関節の運動療法や痛みが強い場合は対症療法としての鎮痛剤の投与や局所注射などが行われます。

なお、五十肩の民間療法に荒療治が良いとする意見もありますが、これは五十肩の症状をかえって重くする可能性もありますので、あくまでも医師の指示に従った運動療法を心がけるようにしましょう。

骨粗鬆症

骨粗鬆症とは、骨にあるカルシウムが減少し骨が脆くなる病期で、老人性(70歳以上)の骨粗鬆症と、閉経後(50~60歳前後)におこる急激な進行性骨粗鬆症に分類されます。女性に特に多い病気とされています。

骨粗鬆症の症状

骨粗鬆症の主な症状としては疼痛や骨折などが特徴的ではありますが、骨粗鬆症で最も多い骨折は椎骨と大腿骨とされています。

ただし、軽度の骨粗鬆症の場合、骨折を伴わずに骨の変化程度にとどまる場合もあります。

骨粗鬆症の原因

骨粗鬆症の原因としては、常に骨の中で行われている骨形成と骨吸収のバランスの崩れによる骨吸収(カルシウムを骨の外に放出する事)が優位となり、骨からカルシウムが溶け出してしまう事が原因とされています。

大きく老人性の骨粗鬆症と閉経後の女性に多く見られる骨粗鬆症に分類することができます。

老人性骨粗鬆症の場合は、骨の形成能力自体の低下とともにビタミンDの減少により腸でのカルシウム吸収が悪くなる事によりカルシウムの喪失が進むと言われています。

対して、閉経後の女性に多い骨粗鬆症は、閉経後は女性ホルモンの一種である「エストロゲン」という物質が急激に減少することにより起こるといわれています。(エストロゲンには、骨を丈夫に維持するのをサポートする役割があります)

骨粗鬆症の対策・予防策

骨粗鬆症の対策と予防についてですが、喫煙や過剰な飲酒の制限、ビタミンDを摂取(屋外での運動も含む)、カルシウムの積極的な摂取などが上げられます。

できれば成長期からこれらの生活習慣を身に付けて最大骨量(骨量の減少が始まる前のピーク骨量)を増やしておく事が、加齢を重ねた後でも健康的な骨を維持する上で推奨されます。

また、近年では医療機関などを始めとして骨の密度(骨密度)の検査を行っていくのも骨粗鬆症の予防的な観点からも有効であると考えられます。

骨粗鬆症の治療法

骨粗鬆症の治療法としては骨吸収を抑制するカルシトニンやカルシウム代謝改善薬(活性型ビタミンD)の投与などによる薬物治療が主になります。

進行性筋ジストロフィー

進行性筋ジストロフィーとは、徐々に筋肉がやせてしまい力がなくなり運動ができなくなる遺伝性の病気で、「デュシェンヌ型」「ベッカー型」「肢体型」「顔面肩甲上腕型」に分類されます。

進行性筋ジストロフィーの症状・原因

進行性筋ジストロフィーの症状は徐々に筋肉がやせ衰えて力がなくなり、運動が出来なくなる遺伝性の病気です。

遺伝の様式や発病の年齢、萎縮する筋肉などによりいくつかの病型に分類することができます。

・デュシェンヌ型筋ジストロフィー

デュシェンヌ型筋ジストロフィーはX染色体劣性遺伝の筋ジストロフィーで通常は男子のみに発症します。

筋ジストロフィーの中で最も出現率が多く出生する男児の1/4000の発生率とされています。デュシェンヌ型筋ジストロフィーの発症原因はX染色体のP21で作られるジストロフィンの遺伝子異常による欠損です。

通常、2歳~5歳で症状が現れ、歩行障害などが最初に現れます。

その後肩の筋肉が障害を持ち、進行と共に四肢の関節拘縮などがおこります。

10歳ほどで歩行困難となり、20歳くらいには胸郭の変形、心筋の異常などにより呼吸不全や心不全などで死亡する例が多いです。

また、デュシェンヌ型筋ジストロフィーでは、知能低下がみられることもあります。

・ベッカー型筋ジストロフィー

ベッカー型筋ジストロフィーはX染色体劣勢遺伝によるものですが、ジストロフィンは完全に欠損しておらず質的または量的な異常によりおこる筋ジストロフィーの一種です。

筋ジストロフィーの中では頻度は低く、10万人に2~3人程度の発症割合となります。

発症は5歳~15歳程度とデュシェンヌ型筋ジストロフィーよりも遅く、経過も緩やかです。20代後半で歩行困難となることが多いのですが、心筋障害が早くから進行するケースもみられます。

・肢体型筋ジストロフィー

肢体型筋ジストロフィーは、ほとんど常染色体劣性遺伝が原因の筋ジストロフィーです。

10代~20代での発症が多く、上肢や下肢の障害から始まります。筋障害の進行はゆるやかです。

・顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー

顔面肩甲上腕型筋ジストロフィーは、常染色体優位遺伝によるもので、第4染色体名腕に遺伝子異常が見られます。

症状は病名の通り顔面、肩甲部、上腕を中心に筋障害がおこります。顔面肩甲上腕型筋ジストロフィーが進行すると腰などにも障害を生じますが程度は軽度です。

進行性筋ジストロフィーの治療法

進行性筋ジストロフィーを発症した場合、運動機能を維持するためのリハビリ、運動用具の進歩が期待されます。

これまでは致命的とされてきた呼吸不全も人工呼吸器の進歩により在宅療養が行えるようになってきました。

関節リウマチ

関節リウマチとは、自己免疫が主に手足の関節を侵し、このことにより関節痛や関節の変形が生じる自己免疫疾患の一つです。

関節リウマチの原因

膠原病の一種で全身の関節に炎症が起きるもので、原因として体質や免疫異常、環境が原因に関わっているということがわかってきました。

この病気は女性の発症率が男性の3倍と高く、特に30歳代以上の発症が多くなっています。

16歳未満の小児に発症する関節リウマチを若年性関節リウマチと呼びます。

関節リウマチの症状

関節を動かすと痛むので、普段のような動きができなくなります。

関節を押すと痛むこともあります。

さらに炎症が悪化するとじっとしていても痛みます。

炎症が急なときは、関節が赤くなって熱を持ち、水が溜まることもあります。

朝起きたときに身体がこわばっているのを「朝のこわばり」といい、症状がひどいときにはこのこわばりも長く続いて、午後にならないと身体が動かないこともあります。

関節以外の症状では発熱、発疹、全身倦怠感、貧血、リンパ腺腫瘍などの膠原病に特有の症状があります。

炎症は一度に複数の関節に多発的に起き、また足でも手でも、右に起きると左にも左右対称に起きます。

また、リウマチの原意が「流れる水」というくらいで、炎症が次々にいろいろな関節に移る移動性があります。

これら多発性、対称性、移動性の3つの関節症状があるのが、慢性関節リウマチの特徴です。

小児で発疹を伴う関節炎を見たら若年性関節リウマチを疑います。治療は成人と同じです。

関節リウマチの治療法

対症療法が中心ですが、大きく分けて薬物、理学、外科の3つの療法があります。

薬物療法は非ステロイド系消炎鎮痛剤や抗リウマチ剤、あるいは免疫抑制剤を使用します。

次に関節の変形と筋力低下を防止するリハビリテーションなどの理学療法、そして関節機能が破壊された場合に手術する外科療法です。

この病気は経過が長いので根気よく治療を続けなければなりませんし、身体障害となってしまうこともあります。

くる病・骨軟化症

くる病・骨軟化症とは、骨が形成されるときに硬くならない病気です。

発育期の子供に起こるとくる病と呼び、大人に起こると骨軟化症と呼びます。

くる病・骨軟化症の原因

骨が形成されるときに硬くなるのはカルシウムの沈着があるからですが、それがうまくいかないと、骨が軟らかくなって変形しやすくなります。

また、沈着を促進するビタミンDが不足して、カルシウム吸収が阻害されることが主な原因となり、肝障害や腎障害があるとビタミンDの働きが悪くなることもあります。カルシウムやリンの不足でも起きます。

発育期の子供に起こるとくる病と呼び、大人に起こると骨軟化症と呼びます。

くる病・骨軟化症の症状

乳児期には発育障害や、O脚やX脚など手足の変形や鳩胸、脊椎後湾)などが見られます。

成人では進行してくると腰や背中、股関節など様々な骨や関節に痛みが起きてきます。やがて下肢に力が入らなくなって歩行障害がおきます。

くる病・骨軟化症の治療法

食事療法をしながら、ビタミンD製剤やカルシウム製剤、リン製剤を使用します。変形がひどい場合は手術をします。

捻挫

捻挫とは、関節に異常な負荷がかかり、いったん関節が外れてかかって元に戻った状態です。

捻挫の原因

関節に通常よりも大きな力がかかって、いったん関節が外れかかって元に戻るものです。関節に無理をさせるので、関節包や靭帯や腱が損傷を受けます。

ほとんど足首に起きますが、膝に起きる場合もあります。膝に起きる場合は、半月板が損傷することもあります。

捻挫の症状

痛みと腫れが特徴です。

捻挫してすぐは、関節をねじった方向へ動かすと激痛が走ります。靭帯や腱などの損傷を受けた組織を押すと痛みます。

やがて関節の腫れ、あるいは内出血が起きてくることもあります。

捻挫の治療法

温熱療法や消炎鎮痛剤を使用し、サポーターかギプスで固定をします。靭帯切断の場合は手術をすることもあります。

健康と病気についてはこちらにまとめています。

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