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お月見(十五夜)はいつ?由来や満月になる日は?2018年

Myriams-Fotos / Pixabay

今年2018年のお月見(十五夜)はいつ?その日は満月になるのでしょうか?

日本の秋の代表的な風物詩、十五夜のお月見。

十五夜は「中秋の名月」とも呼ばれ、「秋の真ん中に出る月」という意味があります。

では「秋の真ん中」とはいつでしょうか?

お月見の意味や由来についてもご紹介します。

○お月見とは?十五夜や十三夜とは?

お月見は旧暦の8月15日に月を鑑賞する行事で、この日の月は「中秋の名月」、「十五夜」、「芋名月」と呼ばれます。

現在の新暦は旧暦と1~2か月のずれがあるため、「9月7日から10月8日の間で、満月が出る日」を十五夜としています。

お月見の日には、おだんごやお餅、ススキ、里芋などをお供えして月を眺めます。

また、日本では8月15日だけでなく9月13日にも月見をする風習があり、こちらは「十三夜」、「後の月」、「栗名月」とも呼ばれています。

十三夜には、月見団子の他に栗や枝豆をお供えします。

各地には「十五夜をしたなら、必ず十三夜もしなければいけない」という言葉が伝えられており、どちらか一方のお月見だけをするのは片見月と呼ばれ、災いが来るといって、片方だけの月見を嫌う風習があったようです。

 

○お月見の歴史や由来

日本では太古の昔から月を神聖視していたようです。

十五夜ではありませんが、縄文時代には「月を愛でる」風習があったといわれます。

お月見のルーツはよくわかっていませんが、有力な説は、中国各地で月見の日にサトイモを食べることから、もともとはサトイモの収穫祭であったという説です。

その後、中国で宮廷行事としても行われるようになり、それが日本には入ったのは奈良~平安時代頃で、貴族の間に広まりました。

月を見ながら酒を酌み交わし、船の上で詩歌や管弦に親しむ風流な催しだったそうです。

貴族たちは空を見上げて月を眺めるのではなく、水面や盃の酒に映った月を楽しみました。

庶民も広く十五夜を楽しむようになったのは、江戸時代に入ってからだといわれます。

貴族のようにただ月を眺めるのではなく、収穫祭や初穂祭の意味合いが大きかったようです。

十五夜のころは稲が育ち、間もなく収穫が始まる時期で、無事に収穫できる喜びを分かち合い、感謝する日でもありました。

このように、お月見の由来には「最も美しく見える季節に月を鑑賞する」という意味の他にも、「神様への豊作祈願や収穫の感謝を表す」という意味合いもあります。

Bess-Hamiti / Pixabay

○2018年のお月見の日は?なぜ毎年ちがうの?中秋の名月は必ず満月なの?

お月見の日付(旧8月15日)は年によって一定していません。

お月見は旧暦で行なう行事です。

旧暦は月の満ち欠けで日付を決めるものでした。

旧暦の日付と月の形とを比べてみると、必ずしも15日が満月になるとは限りません。

だいたい13日から17日位までの幅を持っています。

ここ数年の中秋の名月の日(旧暦8月15日)後の月(旧暦9月13日)満月の日をあげてみると

 

西暦 中秋の名月 十五夜 満月
旧暦の8月15日
2017年 10月4日 10月6日
2018年 9月24日 9月25日
2019年 9月13日 9月14日
2020年 10月1日 10月2日

 

西暦 後の月 十三夜 満月
旧暦9月13日
2017年 11月1日 11月4日
2018年 10月21日 10月25日
2019年 10月11日 10月14日
2020年 10月29日 10月31日

 

○月見の風習あれこれ

最近は月見といっても、ススキとお月見団子をお供えするだけの家庭が多い様ですが、数十年前までは各地で様々な行事が行なわれていました。

・十五夜のお供え物として全国的に見られるのが、里芋等の芋類。これは、中秋の名月が里芋の収穫祭の性格を持つことを示しています。

・ススキも全国でお供えされています。供えたススキを家の軒に吊るしておくと一年間病気をしない、という言い伝えが全国にあります。

・南九州や沖縄などでは、十五夜に綱引きをする風習があります。

・「お月見どろぼう」という風習が全国にあります。家々では軒先や玄関に月見団子を縁側にお供えし、それを子どもたちが盗み食いするのです。もちろん本当のどろぼうではなく、各家庭ではあらかじめ玄関先などにお団子を置いておくわけです。団子は多く盗まれた方が縁起がよいとされました。最近では、子どもたちにお菓子を配るような場合もあるようです。

・お供えする月見団子の個数は、その年の旧暦の月数というのが一般的で、平年は12個、閏月のある年は13個お供えします。

その他にも、お月見の風習は全国各地の地域によってかなり異なり、またそれぞれに意味もあったようです。

しかし現在は、都会を中心にこれらの風習も消える傾向にあり、あまり見かけることも無くなってきました。

○まとめ

古くより伝わっているお月見の風習。

今年の十五夜には、お月見の意味やお供えの由来を考えつつ、平安の時代のように優雅に夜空をゆっくり眺めながら、お月見を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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