人体の構造と機能 泌尿器系
人体の構造と機能 泌尿器系 腎臓 ネフロン
管理栄養士の国家試験の基礎知識を科目別にまとめてみました!
最後に管理栄養士国家試験の過去問題も復習をかねて解いて見てくださいね。
「人体の構造と疾病の成り立ち」 こちらもチェックしてください。
感覚器系 呼吸器系 血液 骨格系 筋系 生殖器系 免疫と生体防御
〇腎臓の構造
腎臓と副腎の位置
・腎臓はソラマメの形をしている。腎臓実質は外層の皮質と内層の髄質からなる。腎臓実質では尿の生成が行われ、尿を生成する機能単位をネフロンといい、腎小体と尿細管から構成されている。
・ネフロン(腎単位)は、腎臓の最小単位であり、片腎で約100万個ある。
・腎小体は、毛細血管が集まった糸球体と糸球体を包むボーマンのうからできている。血液が輸入細動脈から糸球体に入り、輸出細動脈から出ていく。
・尿細管(近位尿細管→ヘンレ係蹄→遠位尿細管)から集合管と必要な栄養素と水分が毛細血管で再吸収され腎盂から膀胱へ。
〇尿路
・尿路は、尿を尿管→膀胱→尿道から体外に排出する。
・尿管は、腎盂から膀胱をつなぐ管。
・膀胱は、尿管より送られた尿を一時貯留する。
・尿道は、膀胱内の尿を体外に排泄する管。
男性の泌尿器
女性の泌尿器
〇尿の生成
・糸球体では1日に約150Lの原尿が作られる。
・原尿中の必要な物質は、尿細管で血液中に再吸収される。血液中の不要な物質は尿細管から原尿中に排泄される。
〇尿の成分
・尿素、尿酸、クレアチニン、アンモニア等の老廃物を含む尿は、1日約1.5L排泄される。
・尿素は、アミノ酸の代謝物であるアンモニアが、肝臓の尿素回路で代謝により生成。
・尿酸は、核酸の代謝により生成。
・クレアチニンは、筋肉中のクレアチニンの代謝により生成。
濾過と再吸収の仕組み(動画)
引用:IPA「教育用画像素材集サイト」
★過去問題!!
30-32 腎・尿路系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)赤血球は、糸球体でろ過される。
(2)IgGは、糸球体基底膜を通過する。
(3)原尿の10%が、尿として体外へ排出される。
(4)糸球体を流れる血液は、動脈血である。
(5)尿の比重は、1.000未満である。
解答
(4)糸球体を流れる血液は、動脈血である。
32-30 腎と尿路系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)尿細管は、糸球体とボーマン嚢で構成される。
(2)原尿中のグルコースは、50%以上が尿中へ排泄される。
(3)ナトリウムの再吸収は、アルドステロンにより低下する。
(4)レニンの分泌は、循環血液量が低下すると亢進する。
(5)腎不全が進行すると、代謝性アルカローシスになる。
解答
(4)レニンの分泌は、循環血液量が低下すると亢進する。
27-38 尿細管におけるミネラルの調節に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1) レニンは、カリウムの吸収を促進する。
(2) 副甲状腺ホルモン(PTH)は、カルシウムの吸収を促進する。
(3) アルドステロンは、ナトリウムの排泄を促進する
(4) バソプレシンは、ナトリウムの吸収を促進する。
(5) オキシトシンは、カリウムの吸収を促進する。
解答
(2) 副甲状腺ホルモン(PTH)は、カルシウムの吸収を促進する。