【管理栄養士 国家試験勉強法】わかりやすくまとめてみました!!「人体の構造と機能 内分泌系」【過去問題】
人体の構造と機能 内分泌系 ホルモンの働き一覧表
管理栄養士の国家試験の基礎知識を科目別にまとめてみました!
最後に、管理栄養士国家試験の過去問題も復習をかねて解いてくださいね^^
「人体の構造と疾病の成り立ち」 こちらもチェックしてください。
感覚器系 呼吸器系 血液 骨格系 筋系 生殖器系 免疫と生体防御
〇ホルモンの構造
・ホルモンは化学構造から、ペプチドホルモン、ステロイドホルモン、アミノ酸誘導体ホルモンの3つに大別される。
・ペプチドホルモンは、下垂体ホルモン、膵臓ホルモン、副甲状腺ホルモン等がある。
・ステロイドホルモンは、副腎皮質ホルモン、性ホルモン等がある。
・アミノ酸誘導体ホルモン、アミンは、甲状腺ホルモン、アドレナリン等がある。
〇ホルモン受容体、ホルモンの作用機序
・ホルモンは標的細胞の受容体に結合して作用する。ホルモン受容体は、細胞内(核内)受容体と細胞膜受容体の2つに大別される。
・細胞内受容体を持つホルモンは、脂溶性ホルモン(甲状腺ホルモン、ステロイドホルモン等)で、細胞膜を通過でき、細胞質内の受容体と結合する。
・細胞膜受容体持つホルモンは、水溶性ホルモン(ペプチドホルモン、カテコールアミン等)で、細胞膜を通過できないため、細胞膜の受容体と結合する。細胞膜の受容体の違いにより、Gたんぱく質共役型受容体、イオンチャネル内蔵型受容体、酵素共役型受容体の3つに大別される。
〇ホルモンの働き一覧表
内分泌腺 | ホルモン名 | 主な作用部位 | 主な働き | |
下垂体前葉 | 成長ホルモン | 全身 | 骨、筋肉等の成長促進 | |
甲状腺刺激ホルモン | 甲状腺 | チロキシンの分泌促進 | ||
副腎皮質刺激ホルモン | 副腎皮質 | グルココルチコイド等の分泌促進 | ||
卵細胞刺激ホルモン | 卵巣、精巣 | 卵胞の成熟促進 | ||
黄体形成ホルモン | 卵巣、精巣 | 黄体形成、排卵の誘発 | ||
プロラクチン | 乳腺、黄体 | 乳腺の分泌及び成熟の促進 | ||
下垂体中葉 | 色素胞刺激ホルモン | 色素胞 | メラニン色素穎粒の分散及び促進 | |
下垂体後葉 | オキシトシン | 子宮、乳腺 | 子宮筋の収縮、乳汁放出の促進 | |
バソプレシン | 腎臓 | 水分再吸収(利尿作用)の促進 | ||
甲状腺 | チロキシン | 全身 | 基礎代謝の亢進 | |
カルシトニン | 骨、腎臓 | 血中Ca濃度の低下 | ||
副甲状腺(上皮小体) | パラトルモン | 骨、腎臓 | 血中Ca濃度の上昇 | |
副腎髄質 | アドレナリン | 血管、肝臓、骨格筋 | 血糖値の上昇、心拍数の増加 | |
ノルアドレナリン | 血圧の上昇 | |||
副腎皮質 | グルココルチコイド | 全身 | 血糖値の上昇、代謝の促進 | |
ミネラルコルチコイド | 全身、腎臓 | 腎臓でのNa再吸収及びK排出促進 | ||
膵臓ランゲルハンス島 | B細胞 | インスリン | 全身、肝臓、骨格筋 | 血糖値の低下 |
A細胞 | グルカゴン | 肝臓、骨格筋 | 血糖値の上昇 | |
消化管 | ガストリン | 胃 | 胃酸の分泌促進 | |
セクレチン | 十二指腸 | 胃酸の分泌抑制、膵液の分泌促進 | ||
コレシストキニン | 小腸 | 胆のうの収縮、膵液の分泌促進 | ||
インクレチン | インスリンの分泌促進 | |||
性腺 | 精巣 | アンドロゲン | 全身、生殖器 | 精子形成、成熟促進 |
卵巣 | エストロゲン | 全身、生殖器、乳腺 | 卵胞の発達促進、骨吸収抑制 | |
プロゲステロン | 子宮、乳腺 | 子宮内分泌期の変化、妊娠維持 |
★過去問題!!
26-45 生殖器とその内分泌機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1) セルトリ細胞は、テストステロンを分泌する。
(2) ライディヒ細胞は、精子形成細胞を保持・保護する。
(3) 黄体形成ホルモン(LH)は、セルトリ細胞を刺激する。
(4) 子宮筋腫は、閉経後に好発する。
(5) 子宮内膜症は、エストロゲン依存性である。
解答
(5) 子宮内膜症は、エストロゲン依存性である。
30-34 ホルモン分泌の調節機構に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)血糖値の上昇は、グルカゴンの分泌を促進する。
(2)血中カルシウム値の低下は、カルシトニンの分泌を促進する。
(3)ストレスは、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌を促進する。
(4)チロキシンの過剰分泌は、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌を促進する。
(5)閉経により、卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌が低下する。
解答
(3)ストレスは、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌を促進する。
32-33 ホルモンと内分泌疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)バソプレシンは、水の再吸収を抑制する。
(2)成長ホルモンは、下垂体後葉から分泌される。
(3)バセドウ病では、徐脈がみられる。
(4)原発性アルドステロン症は、高カリウム血症を起こす。
(5)褐色細胞腫は、高血圧を起こす。
解答
(5)褐色細胞腫は、高血圧を起こす。