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【栄養士・管理栄養士の給与】給料や年収は?ほんとに安いの?栄養士500人の給料アンケート結果は?年収500万円は夢なのか
栄養士や管理栄養士の給料は安いと言われています。
が 実際はどうなのか?
厚生労働省と栄養士サイトのアンケートを比較してみました。
○厚生労働省の平成29年賃金構造基本統計調査
「職業別年収給与給料」では、厚生労働省の「平成29年賃金構造基本統計調査」をもとに栄養士の平均年収・生涯年収・生涯賃金などのデータを算出しています。
下記の表は栄養士(男女計)の給料です。
2017年 項目 | 男 | 女 | 合計 |
平均年齢 | 36.6歳 | 34.9歳 | 35.0歳 |
勤続年数 | 7.2年 | 7.0年 | 7.0年 |
労働時間 | 166時間 | 168時間 | 168時間 |
超過実労働時間 | 12時間 | 7時間 | 7時間 |
平均月収 | 27.7万円 | 23.8万円 | 24.0万円 |
平均賞与 | 54.7万円 | 57.3万円 | 57.4万円 |
平均年収 | 387.8万円 | 343.2万円 | 345.5万円 |
○栄養士サイト「エイチエの給料事情アンケート」結果
次に実際に働く、栄養士・管理栄養士 500人から給料・ボーナス・残業などのアンケート結果をまとめたものがこちらです。
このアンケートは500人の回答のうち管理栄養士が84%、栄養士が16%の割合だそうです。
職業別では介護・福祉施設、病院・クリニックが60%となっています。
参考サイト:エイチエより引用 https://eichie.jp/member/questionnaire/honne-salary01
○現在の給料は?
推定平均年収は340万円!
月収は17~22万円位
回答率ランキング
① 19万円~22万円 32.6%
② 14万円~18万円 28.9%
③ 25万円~33万円 14.1%
男女・職場・年代・経験年数・役職・育休明け・・・様々な事情が影響していると思いますが、全体的に見た所、金額的な満足度が高いという回答割合が多かった「25万円」の壁を超えることがなかなか困難・・・という現実が明らかに!比較的実務経験が浅い時期から25万円以上の給料を支給されていた職場は病院側や介護・福祉施設側の雇用の人がほとんどという結果になりました。
○ボーナスの額は年いくらですか?
30代半ばで57万円が平均?
ボーナスに関してはグラフの様に均等に分かれる形となりました。この中の36.4%が平均の57万円を超える額をもらっている結果となり、年齢や実務年数はあまり関係なく職場による差という結果となりました。月収が10万円台でもボーナスは60万円以上という5~6か月分の賞与を与えられている人も数多し!ボーナスをもらっていない人が6%に対して比較的多くの人にきっちりと支給されている部分が栄養士の強みといえるのではないでしょうか。
○残業代はいくら出ていますか?
栄養士のサービス残業多し!事務仕事は時間外か持ち帰り?
栄養士には夜勤がないため給料のプラスアルファとなるのは残業代のみ!と言われています。しかし現実はサービス残業が当たり前という悪しき習慣のため遠慮して申請していなかったり、仕事を持ち帰ったりが日常化しているようです。事務仕事の内容はいまいち周知されていないケースが多いため、なにかと他職種のサポートに回されやすいことも原因のひとつかもしれません。18.5 %の「残業自体がない」と回答している人の中では「給料が少ないから少しは残業したい」と言っている人も何人かいました。収入と業務量のバランスが大切だということですね!
○平均年収は?
上記から 平均月収を20万円。ボーナスを57万円とすると、平均年収は約300万円となりました!
○まとめ
厚生労働省 | アンケート | |
平均月収 | 24.0万円 | 20万円 |
平均賞与 | 57.4万円 | 57万円 |
平均年収 | 345.5万円 | 300万円 |
厚生労働省の職業別年収給与給料よりも実際に働いている栄養士のアンケート結果の方が年収が低くなりました。
でもこれは全ての業種をまとめたもので、やはり年齢・経験・働く業種によるものが大きいのではないかと思います。
実体験では、施設は給料もよくボーナスも安定してもらえる。逆に委託の栄養士は給料も低くサービス残業も多いような気がしました。
しかし、これからの時代は、組織ではなく個の時代です。
副業が当たり前になり、管理栄養士も自分をアピールして、自ら稼ぐ力を得る必要があります。
そのためには自分を磨くしかありません!!
結局お金って自分の器に対して入ってくるものですから。