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健康と病気 管理栄養士

血液検査でわかることは?検査項目・基準値項目一覧表!健康診断

投稿日:2018-11-22 更新日:

【血液検査 検査項目・基準値一覧】 健康診断の血液検査でわかることは?

みなさん、毎年健康診断は受けていますか?健康診断では血液検査をすると思います。

血液検査をして数日後に検査結果が返ってきて心配になった人も多いのではないでしょうか?

今回は、病院の血液検査で行う、主要な血液検査項目と基準値(参考値)と、異常値が出た場合の考えられる原因についてまとめてみました。

健康と病気についてまとめています。

〇血液検査とは?

血液・生化学検査は、臓器などが障害を受け細胞が破壊されると、その臓器特有の物質が血液中に流れることにより、病状などがわかります。

基準値とは、健康な人の95%が入る範囲で、年齢や性別で異なります。健康な状態では、概ね同じような検査値になります。しかし統計学的に20人に1人は、この範囲から外れることがあります。

病院で行われる血液検査は、年に一回行われる血液検査や献血時の事前検査で行う血液検査と異なり、ある疾患を発見する、治療経過を観察するといった様々な目的を持って行われます。

〇血液検査 基準値一覧

このページでは、主要項目と標準的な基準値をまとめてあります。

あくまでも一般的な基準値であり疾患や症状によっては、体に異常があっても基準値内に収まる場合、逆に正常でも異常値が出る場合もあります。その様な時は、医師による相談し適切な処置を受けるようにしてください。

下記の血液検査一覧表は、対象別に区分けにてまとめていますので、目的の検査項目を確認して見てください。

項目 単位 基準値(参考値) 高値 低値 項目説明(*ここに記載されている内容が全てではありません。)
下限 上限
肝機能 総蛋白
(TP)
g/dl 6.7 8.3 肝硬変 ネフローゼ 血液中にはアルブミンやグロブリンなどの蛋白があり、身体の働きに重要な役割を果たします。肝機能や腎機能の障害により、身体の代謝に異常があると、蛋白の合成や分解などが変動し、総蛋白も増減します。
高グロブリン血症 たんぱく質不足
アルブミン
(Alb)
g/dl 3.8 5.2 ネフローゼ 血液中に一番たくさんある蛋白で、肝臓で合成されます。肝障害や腎障害の時に低下します。
腎炎
肝疾患
出血
栄養不良
A/G比 A/G 1.1 2.1 多発性骨髄腫 血清中のアルブミンとグロブリンの比を調べることで、血清蛋白の異常を知ることができます。ネフローゼ症候群や肝疾患、慢性感染症などで低くなります。
免疫系疾患
慢性炎症系疾患
AST
(GOT)
U/L 10 40 急性肝炎 心臓・肝臓・筋肉・腎臓などのさまざまな臓器に存在する酵素です。これらの臓器が障害を受けると、この酵素が血液中に放出され、濃度が高くなります。
肝硬変
慢性肝炎
心筋梗塞
ALT
(GTP)
U/L 5 45 急性肝炎 ASTと同じように身体のさまざまな臓器に存在しますが、その含有量はASTに比べると少量です。また、ALTは特に肝細胞の変性に敏感に反応しますので、ASTに比べてALTが高いときは肝障害と考えられます。
肝硬変
慢性肝炎
心筋梗塞
γ-GT
(γ-GTP)
U/L 70以下 閉塞性黄疸 蛋白質を分解する酵素のひとつです。肝臓や胆道に病気があると高値を示しますが、アルコールの影響で高値になりやすく、アルコール摂取による肝機能障害の診断の指標になります。
肝硬変
30以下 アルコール性肝障害
ALP U/L 110 360 身体のほとんどの臓器に含まれている酵素ですが、主に肝臓、胆管、骨、胎盤などに多く分布し、これらの臓器の疾患で高値を示します。
コリンエステラーゼ U/L 男 235 494 肝臓、膵臓、心臓などに多く存在しますが、肝臓で合成されているため、肝機能をよく反映しています。肝臓障害や栄養障害などで低下し、ネフローゼ症候群や脂肪肝などでは高くなります。
女 196 452
クンケル
(ZTT)
U 4 12 慢性肝炎 血清中の蛋白のひとつであるγ-グロブリンを簡易に測定する方法です。肝機能検査のスクリーニングとして、他の検査と組み合わせて参考にします。
肝硬変
膠原病
慢性感染症
チモール
(TTT)
U 0.25以下 急性肝炎 ZTTと同様、血清蛋白のひとつであるγ-グロブリンの量をみるもので、これも肝機能をみるスクリーニング検査として、他の検査と組み合わせて参考にします。脂質異常症の影響で高めになることがあります。
肝硬変
慢性肝炎活動期
膠原病
総ビリルビン
(T-Bil)
mg/dl 0.3 1.2 肝炎 赤血球には寿命があり毎日少しずつ壊れていますが、その分解の際、ヘモグロビンが分解されて生じるものがビリルビンです。血中ビリルビンの値により、黄疸の程度などを含め、肝・胆道系疾患の有無やその程度を知ることができます。
肝硬変
胆石症
肝癌
肝炎 HBs抗原 (-) 肝炎を引き起こすウイルスのひとつであるB型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを調べます。
B型肝炎ウイルスを保有しているキャリアの場合と、急性または活動性の肝炎の場合とがあります。
HBs抗体 (-) B型肝炎ウイルスに対する抵抗力の有無を調べます。この抗体が陽性でHBs抗原が陰性の時はB型肝炎ウイルスによる新たな感染の可能性は極めて低いです。
HCV抗体 (-) 過去または現在、C型肝炎ウイルスに感染した、あるいは感染していることを示します。C型肝炎ウイルスの検出には、遺伝子診断であるHCV-RNAで確認が行われます。
血中脂質 総コレステロール
(T-cho)
mg/dl 150 219 家族性高コレステロール血症 内分泌疾患 コレステロールは血液中に含まれる脂肪分のひとつで、細胞やホルモンを作るために必要な物質です。これが高いと動脈硬化が進行し、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などが起こり易くなります。
動脈硬化 栄養不良
糖尿病
中性脂肪
(TG)
mg/dl 50 149 肥満 内分泌疾患 高カロリー食やアルコールの過飲などで過剰に摂られたエネルギーは中性脂肪として貯蔵され、さらに増加すると皮下脂肪や肝臓に蓄えられます。これが高くなると、内臓脂肪を増やしたり脂肪肝の原因となります。
家族性高脂血症 肝硬変
癌末期
HDL-C
(善玉コレステロール)
mg/dl 男 40 86 高HDL血症 低HDL血症 動脈壁に付着したコレステロールを再び血液中に洗い出す働きがあるため善玉コレステロールと呼ばれます。これが高いと動脈硬化に予防的に働き、低いと動脈壁へのコレステロール沈着は増え動脈硬化を促進させます。
女 40 96 心筋梗塞
LDL-C
(悪玉コレステロール)
mg/dl 70 139 動脈硬化 低LDLコレステロール血症 LDL(低比重リポ蛋白)はコレステロールを末梢細胞に運搬する働きがあります。血中のLDL-Cの増加は冠動脈疾患の危険因子です。
高LDLコレステロール血症
糖代謝(糖尿病) 血糖
(グルコース・BS)
mg/dl 70 109 糖尿病 膵島腺腫 血液中のブドウ糖は身体の大切なエネルギー源です。インスリンの働きで、食後に血糖が上昇しても一定に保たれています。糖尿病でインスリンの作用が不足すると血糖値は上昇します。
急性膵炎 肝癌
HbA1c(N) % 4.6 5.5 糖尿病 溶血性貧血 ブドウ糖とヘモグロビンが結合したものを、グリコヘモグロビンと言います。
このブドウ糖は赤血球の寿命である約120日は安定するため、過去4~8週間の長期間の血糖がうまく調整されているかどうかを知るために役立ちます。
通風 尿酸 mg/dl 男 3.7 7 通風 ウィルソン病 尿酸は身体の細胞の核にあるプリン体が壊れてできるものです。尿酸の合成や組織の破壊、腎臓での尿酸排泄の低下などで血中の尿酸濃度は高くなり、関節に沈着し痛風を、腎臓に沈着し腎障害を、慢性的に尿酸値が高いと動脈硬化を引き起こす危険性があります。
腎不全 妊娠
女 2.5 7 心不全
血液疾患
炎症系 C反応性蛋白
(CRP)
mg/dl 0.3以下 肺炎 体内に炎症(リウマチ熱、細菌感染など)があると血液中に現れる蛋白質(C反応性蛋白)の量を測定するものです。急性の炎症があると高くなります。
肝炎
白血病
心筋梗塞
白血球数
(WBC)
/μL 男 3.9 9.8 白血病 腸チフス 生体を細菌やウイルスから守る免疫に役立つ成分です。病原体が生体に入ると増加しますので、感染症で高くなります。骨髄の障害などでも異常値を示すことがあります。
組織壊死 リケッチア
女 3.5 9.1 ウイルス性疾患
腎機能 尿素窒素
(BUN)
mg/dl 8 22 たんぱく質摂取過剰 低たんぱく食 尿素窒素は蛋白が身体の中で分解されたときにできる老廃物で、これらは腎臓から尿中に排出されます。腎臓での排泄が低下すると、血液中の尿素窒素の濃度が高くなります。
腎疾患 リポイドネフローゼ
高血圧 急性肝不全
クレアチニン
(CREA)
mg/dl 男 0.61 1.04 腎不全 筋ジストロフィー症 クレアチニンは筋肉内にあるクレアチンの最終産物で、腎臓でろ過され、排泄されるため、尿素窒素と同様に腎機能の指標にされています。
脱水症 甲状腺機能低下症
女 0.47 0.79 心不全
尿路閉塞
電解質 ナトリウム(Na) mEq/l 136 147 水分不足(発汗) Na摂取不足 主に食塩の形で摂取され,浸透圧の調節などをしている電解質です.体液水分量の平衡状態を推測できます
食塩摂取過剰 Na過剰損失
腎機能低下 腎不全
アシドーシス
カリウム(K) mEq/l 3.6 5 腎不全 摂取不足 神経の興奮や,からだや心臓の筋肉の働きを助け,生命活動の維持調節に重要な電解質です.
酸塩基平衡障害 腎不全
過剰損失
カルシウム(Ca) mg/dl 8.5 10.2 ビタミンD過剰摂取 腎不全 カルシウムとリンは密接な関連があり,骨ミネラルの重要な構成成分です.代謝異常で値が変化します.
骨粗鬆症 低たんぱく血症
無機リン(P) mg/dl 2.4 4.3 腎不全 ビタミンD欠乏 カルシウムとリンは密接な関連があり,骨ミネラルの重要な構成成分です.代謝異常で値が変化します.
骨疾患
クロール(Cl) mEq/l 98 109 脱水 摂取不足 高値は、脱水症や過換気症候群、腎不全などの疑いがあります。
腎不全 尿崩症
呼吸性アルカローシス 低値は、嘔吐、下痢や肺気腫、肺炎、腎障害などの疑いがあります。
マグネシウム(Mg) mg/dl 1.8 2.6 腎不全 利尿剤投下
糖尿病性昏睡 アルコール性肝障害
吸収不良症候群
血液一般

貧血

赤血球数
(RBC)
×10^4/μL 男 427 570 脱水症 各種貧血 身体に酸素を運ぶ血球成分です。少ない場合は貧血や出血を、多い場合は多血症を疑います。
赤血球増加症 白血病
女 376 500 多血症 腎不全
血色素量
(Hb・ヘモグロビン)
g/dl 男 13.5 17.6 脱水症 各種貧血 赤血球の中に含まれる酸素を運ぶ成分です。鉄分が不足したり、赤血球の中の色素を作る能力が減少した場合に低下します。
赤血球増加症 白血病
女 11.3 15.2 多血症 腎不全
ヘマトクリット % 男 39.8 51.8 多血症 貧血 血液は、固形成分の血球と液体成分の血漿に大別でき、Ht値は、血液中の血球の割合を示します。貧血があると低下し、多血症のときは増加します。
(Ht) 女 33.4 44.9
血小板数 ×10^4/μL 男 13.1 36.2 骨髄機能亢進 急性白血病 血小板は血液細胞成分の中で大きさが最も小さく、出血がおきると血管から出血した部位に付着し止血の役目を果たします。
女 13 36.9 腫瘍 抗癌剤投与
再生不良性貧血 血小板が少ない場合は、体の中で出血していることを示すか、または血小板を作る機能が落ちている可能性があります。また、血小板は検査の際に使用する抗凝固剤として使われるEDTAで凝集してしまい、極端に数が少ない結果となる場合があり、そうした時には再検査が必要になります。
MCV fL 男 82.7 1101.6 赤血球恒数:以下の3つの恒数を指します。
女 79 100 MCV:平均赤血球容積と呼び、赤血球一個あたりの容積(大きさ)を示します。
MCH pg 男 28 34.6 MCH:平均赤血球ヘモグロビン量と呼び、赤血球一個あたりに含まれるヘモグロビン量を示します。
女 26.3 34.3 MCHC:平均赤血球ヘモグロビン濃度と呼び、赤血球の一定容積に対するヘモグロビン量の比を示します。
MCHC % 男 31.6 36.6 以上の3つの恒数から、貧血に関して大球性~正色素性貧血、正球性正色素性貧血、小球性正色素性貧血、などの鑑別を進める指標となります。
女 30.7 36.6
μg/dl 男 54 200 再生不良性貧血 鉄欠乏性貧血 血液中に含まれる鉄です.鉄欠乏性貧血や出血,感染症などで減少し,頻回な輸血などで鉄過剰となります.
急性肝炎 大量出血
女 48 154 肝硬変 悪性腫瘍
膵機能 アミラーゼ(血清) U/L 37 125 急性膵炎 肺疾患 膵臓や唾液腺に含まれる消化酵素です。主にこれらの臓器の疾患で、血中や尿中にたくさん排泄され、値が高くなります。
膵石症 糖尿病
腎不全

〇まとめ

健康診断は、体に潜んでいる病気を早期発見するのに役立ちます。

ただし、知っておいていただきたいのは、健康診断では発見できない病気や、発見するのが難しい病気もあるということです。

そのため、健康診断で「異常なし」といわれても、全く安心というわけではありません。

また、検査の基準値も、絶対的なものではありません。

基準値は、正常な人の 95% が当てはまるように設定されていますから、身体に異常がなくても、検査値が基準値からはみ出す人もいます。

逆に、「基準値以内」であっても、安心できないこともあります。

さらに、体調や環境の影響も、考慮する必要があります。

食事や飲酒、運動、睡眠不足、妊娠、さらにはストレスによっても、検査値が変動することがあるのです。

健康診断にも、限界があることを理解しておきましょう。

健康と病気についてまとめています。

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