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【栄養ケアマネジメント】管理栄養士の残業をなくそう!! 栄養ケア計画を簡単にするには?【厚生労働省・介護報酬改定】
管理栄養士で時間内に業務が終わらずサービス残業をしている人も多いはず
時間内におわらない、、、
献立作成や発注もある!!
私の業務内容は
栄養業務
・栄養ケアマネジメント(100名)
・各種加算(経口維持加算・療養食加算)
(再入所時栄養連携加算・低栄養リスク改善加算は対象者なし)
・昼食ラウンド、食事介助
・新規入所、退所カンファレンス(老人保健施設で加算型なので結構多い^^)
給食業務
・献立作成、発注(入所者3食・デイケア昼食・おやつ)
・配膳チェックやおやつの準備
・納品請求チェック
などなど
でも毎日ほぼ定時に帰っています。
このような業務の中、多くの作業を必要とする栄養ケアマネジメントを簡素化するために、次のような事を行いました。
栄養ケア計画作成前
・栄養ケアのソフトを導入する。
まだであれば管理者に費用対効果と必要性をプレゼンし導入してもらう。
1人栄養士はこういった交渉をすることも必要です。
なぜ必要なのか?作業効率が大幅に上がる事。費用はかかるがトータルではプラスになる事。
などメリットとデメリットを伝え、メリット方が多いので導入するように交渉する。
・栄養ケア計画書の定型文を作る。
計画書は
定型文を作る。
低リスク用
中リスク用
高リスク用
療養食用
糖尿食用
減塩食用
など
○栄養ケア計画書作成の手順はこちらで確認してださい。
栄養ケア計画書作成後
○評価・再計画をグループ分けしてサイクル化する。
・利用者の評価期間を栄養リスク3つのグループと評価・再計画月のグループに分ける。
・栄養リスクの評価期間によりモニタリングのグループ分けをする。
高リスク:おおむね2週間毎 毎月1日と15日にモニタリングをする。
中リスク:おおむね1カ月 毎月月始め(遅くとも5日まで)にモニタリングをする。
低リスク:おおむね3カ月 栄養ケア計画前に
・再スクリーニング、栄養ケア計画書作成の3カ月サイクル毎に3つのグループに分ける。
1月4月7月10月
2月5月8月11月
3月6月9月12月
・計画書作成日を月初めの1日に統一する。
スクリーニング・アセスメント・栄養ケア計画書の作成は3カ月に一度行わなければなりません。栄養ケア計画書の作成日を1日に統一することにより、3カ月毎の栄養ケア計画書の作成漏れがなくなります。
・アセスメント、モニタリング、栄養ケア計画は前回分をコピーする。
体重・BMI・摂食量・服薬・評価など変更点はそんなに多くはないはず。
ソフトの導入により前回のスクリーニング・アセスメント・モニタリングをコピーして、変更があった所や必要なところだけ入力修正していく。
計画書も変更がなければコピーして、必要なところ、変更があった所を修正する。
下の欄に3か月間にあった食事変更や食事に関する事を3か月間の評価として記入する。
こうしておけば、3カ月毎に計画書を作成して評価した事が記録として残り、監査や実地指導で説明が出来る。
入所からの栄養ケアマネジメント 流れの例
例:低リスクの場合
9月12日に入所
・1週間以内に栄養ケア計画を作成して同意のサインを頂く。
・9月前半なので9月グループとして管理する。 16日以降なら10月グループとして管理する。
※最初の月は栄養ケア計画書の期間が3カ月以上になる事もあるが、おおむね3カ月であることと、次の栄養ケア計画書作成からは1日で管理するので3カ月ごとになる。
・11月20日までカンファレンスやラウンドで情報を集めておき、月末の11月30日までに「スクリーニング・アセスメント・モニタリング・栄養ケア計画書」と一気に作成する。
・11月中に家族や本人に同意を頂く。
最後に
栄養ケア計画が厚生労働省から介護報酬に算定されてから10年以上経ちます。
1人栄養士や新人栄養士、また新規に栄養マネジメント加算を導入する時に、
このやり方でいいのか?
他の施設はどうやっているのだろう?
何をどうしていいかわからない!
と悩んでいる1人管理栄養士も多いのではないかと思います。
今回の栄養ケアプランの流れを一つの例としと参考にしていただければ幸いです。
栄養マネジメント加算の参考資料
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