人体の構造と機能 呼吸器系
人体の構造と機能 血液
管理栄養士の国家試験の基礎知識を科目別にまとめてみました!
最後に管理栄養士国家試験の過去問題も復習をかねて解いて見てくださいね。
「人体の構造と疾病の成り立ち」 こちらもチェックしてください。
感覚器系 呼吸器系 血液 骨格系 筋系 生殖器系 免疫と生体防御
血液
・ヒトの血液の有形成分
血液は55~60%の血漿(液体)と40~45%の有形成分(細胞)で構成される。有形成分には、その大半を占める赤血球および1%程度の白血球と血小板がある。
・血球の分化
全ての血球は血球芽細胞(幹細胞)から分化する。まず、赤芽球、骨髄芽球、単芽球、巨核球およびリンパ芽球になり、それぞれ赤血球、白血球、単球、血小板およびリンパ球になる。
・ヘモグロビンの構造
ヘムを含んだグロビンという蛋白は、αグロビンとβグロビンがそれぞれ2つずつある計4つのグロビンの4量体である(図では4色に色分けされた部分が各々グロビン蛋白)。血色素とも呼ばれ、血中の酸素を運ぶ働きがある。
・ヘモグロビンのヘム構造
ヘムの分子は、4つのピィロール分子で構成されるポルフィリン環と、その中央に鉄原子が存在する鉄の錯体である。
・赤血球が酸素を運ぶしくみ(動画)
赤血球中のヘモグロビンが酸素を肺から末梢の組織へ運ぶ仕組みを、酸素解離曲線をもとに解説する。二酸化炭素分圧によって解離曲線が変わる。結果的に末梢で、より多くの酸素がヘモグロビンから解離し、組織に供給される。
・血液による二酸化炭素の運搬
細胞内の二酸化炭素は間質液を介して毛細血管に送られる。赤血球内で炭酸水素ナトリウムと脱水素ヘモグロビンとなって二酸化炭素を運ぶ。肺ではこの逆の反応が行われる。
・血液凝固のしくみ(動画)
血液の中にはフィブリノーゲン、プロトロンビンや血液凝固因子が含まれる。傷口ができると組織因子が引き金となって様々な因子が連続的に反応し、繊維状のフィブリンをつくる。このフィブリンが血小板と赤血球に絡み合い凝固し、血清と血餅に分離する。
引用:IPA「教育用画像素材集サイト」
★過去問題
29-46 赤血球に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)赤血球のヘモグロビンは、銅を含む。
(2)末梢血中の赤血球には、1個の核がある。
(3)老朽化した赤血球は、脾臓で破壊される。
(4)赤血球の寿命は、末梢血中で約30日である。
(5)赤血球の産生は、トロンボポエチンによって刺激される。
解答
(3)老朽化した赤血球は、脾臓で破壊される。