高齢者施設で管理栄養士をしています。 高齢者の食事について情報の共有や問題を一緒に解決できればと思っています。 よろしくお願いします。

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管理栄養士

【日本人の食事摂取基準2020年度版】主な改定ポイントは? 【高齢者の低栄養・フレイル予防】

投稿日:2019-12-27 更新日:

日本人の食事摂取基準2020年度版の主な改定ポイントは? 高齢者の低栄養・フレイル予防

日本人の食事摂取基準(2020年版)の改定では、2015年版をベースとしつつ、『社会生活を営むために必要な機能の維持および向上』を策定方針とし、これまでの生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓病)の重症化予防に加え、高齢者の低栄養・フレイル防止を視野に入れて検討がなされてきました。

【日本人の食事摂取基準(2020年版)】高齢者に関する主な改定ポイントは? 高齢者のまとめ 低栄養予防・フレイル予防

〇厚生労働省の食事摂取基準(2020年版)まとめ

・厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-kenkou_539644.html

<「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書>

〇「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書(全文)
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書(PDF:11,391KB)別ウィンドウで開く

〇分割版はこちら
表紙、構成員等名簿、目次
(PDF:623KB)別ウィンドウで開く

Ⅰ  総論(策定方針、策定の基本的事項、策定の留意事項、活用に関する基本的事項、今後の課題)
(PDF:2,077KB)別ウィンドウで開く

Ⅱ 各論
1 エネルギー・栄養素
エネルギー(PDF:1,991KB)別ウィンドウで開く
たんぱく質(PDF:1,153KB)別ウィンドウで開く
脂質(PDF:1,317KB)別ウィンドウで開く
炭水化物(PDF:684KB)別ウィンドウで開く
エネルギー産生栄養素バランス(PDF:1,000KB)別ウィンドウで開く
ビタミン(脂溶性ビタミン)(PDF:1,370KB)別ウィンドウで開く
ビタミン(水溶性ビタミン)(PDF:2,041KB)別ウィンドウで開く
ミネラル(多量ミネラル)(PDF:914KB)別ウィンドウで開く
ミネラル(微量ミネラル)(PDF:1,553KB)別ウィンドウで開く
(参考)水(PDF:554KB)別ウィンドウで開く

2 対象特性
妊婦・授乳婦(PDF:688KB)別ウィンドウで開く
乳児・小児(PDF:1,281KB)別ウィンドウで開く
高齢者(PDF:846KB)別ウィンドウで開く

3 生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連
高血圧(PDF:1,329KB)別ウィンドウで開く
脂質異常症(PDF:823KB)別ウィンドウで開く
糖尿病(PDF:835KB)別ウィンドウで開く
慢性腎臓病(CKD)(PDF:711KB)別ウィンドウで開く

〇日本人の食事摂取基準(2020年版)の概要
日本人の食事摂取基準(2020年版)の概要

〇正誤表
正誤表(PDF:747KB)別ウィンドウで開く

〇日本人の食事摂取基準(2020年版) 総論を理解する。

報告書やガイドラインなどを活用する際には、まず、総論にしっかり目を通してから、各論や数値を理解することが求められる。しかし、メディアなどは総論を理解しないまま数値のみを抜粋して取り上げ、問題となることがしばしばあるという。これに対し、策定検討会のメンバーらは「各分野のポイントが総論だけに記載されていると、それが読まれずに数値のみが独り歩きし、歪んだ情報が流布されるのではないか」と懸念。これを受け、日本人の食事摂取基準(2020年版)の総論には、“同じ指標であっても、栄養素の間でその設定方法および活用方法が異なる場合があるので注意を要する”と記載し、総論以外にも各項目の目標量などがどのように概算されたのかがわかるように『各論』を設ける。メンバーらは「各指標の定義や注意点はすべて総論で述べられているため、これらを熟知したうえで各論を理解し、活用することが重要である」と、活用方法を強調した。

〇タンパク質:高齢者におけるフレイルの発症予防を目的とした量を算定することは難しいため、少なくとも推奨量以上とし、高齢者については摂取実態とタンパク質の栄養素としての重要性を鑑みて、ほかの年齢区分よりも引き上げた。また、耐容上限量は、最も関連が深いと考えられる腎機能への影響を考慮すべきではあるが、基準を設定し得る明確な根拠となる報告が十分ではないことから、設定しなかった。

〇脂質:コレステロールは、体内でも合成される。そのために目標量を設定することは難しいが、脂質異常症および循環器疾患予防の観点から過剰摂取とならないように算定が必要である。一方、脂質異常症の重症化予防の目的からは、200mg/日未満に留めることが望ましい。

〇炭水化物:炭水化物の目標量は、炭水化物(とくに糖質)がエネルギー源として重要な役割を担っていることから、アルコールを含む合計量として、タンパク質および脂質の残余として目標量(範囲)を設定した。ただし、食物繊維の摂取量が少なくならないように、炭水化物の質に留意が必要である。

〇このため、ビタミンDの必要量として、アメリカ・カナダの食事摂取基準で示されている推奨量から日照による産生量を差し引いた上で、摂取実態を踏まえた目安量を設定した。ビタミンDは日照により産生されるため、フレイル予防を図る者を含めて全年齢区分を通じて可能な範囲内での適度な日照を心がけるとともに、ビタミンDの摂取については、日照時間を考慮に入れることが重要である。

〇最後に

日本人の食事摂取基準は、管理栄養士・栄養士が仕事をしていくうえで、何よりも大切にすべき指針といえると思います。

「日本人の食事摂取基準」は決して「ただの数値」ではないので、管理栄養士・栄養士は栄養学の専門家として、本文を熟読し、その理解に努め、それぞれの対象者や集団の実情と照らし合わせながら活用していくべきだと思います。

食事摂取基準2015から食事摂取基準2020の変わった部分のみに軽く目を通して、表と脚注の情報だけで活用せずに、内容をしっかりと理解して活用してください。

 

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