【管理栄養士国家試験勉強】「社会・環境と健康① 社会と健康・環境と健康」わかりやすくまとめてみました!!【過去問題】

【管理栄養士 国家試験勉強法】社会・環境と健康① 社会と健康・環境と健康

管理栄養士の国家試験の基礎知識を科目別にまとめてみました!

最後に管理栄養士国家試験の過去問題も復習をかねて解いてくださいね^^

〇社会・環境と健康  <出題のねらい:厚生労働省より>

○健康とは何か、そして人間の健康を規定する要因としての社会・環境に関する基礎的知識を問う。

○人々の健康状態とその規定要因を測定・評価し、健康の維持・増進や疾病予防に役立てる基本的な考え方とその取組についての理解を問う。

○保健・医療・福祉制度や関係法規の概要についての基礎的知識を問う。

1.社会と健康

〇健康の定義

・WHO:「健康とは、身体的・精神的・社会的に良好な状態にある。単に病気でない、虚弱でないということではない。」

・日本国憲法第25条:「すべての国民は、観光で文化的な最低限の生活を営む権利を有する。国はすべての生活部面において、社会福祉、社会保障、公衆衛生の向上、増進に努めなければならない。」

〇公衆衛生の概念

1.公衆衛生の定義

・WHO:「公衆衛生は、組織化された地域社会の努力によって、疾病予防、寿命延長、身体的・精神的健康の増進を図る科学・技術である。」

2.公衆衛生と予防医学

一次予防 健康増進・疾病予防 栄養相談・予防接種など
二次予防 早期発見・早期治療 健康診断・人間ドックなど
三次予防 機能回復・社会復帰 治療・リハビリ・再発予防など

3.プライマリヘルスケア(PHC)

アルマ・アタ宣言:発展途上国における保健医療活動の理念 (ゴロ:ケアルマ)

4.ヘルスプロモーション

オワタ憲章:人々が自ら健康をコントロール、改善できるプロセス

5.公衆衛生活動の過程・方法

・PDCAサイクル

計画を立て(plan)→実施(Do)→活動の成果を評価(Check)→改善(Action)→繰り返す。

2.環境と健康

〇生態系と人々の生活

・人口増加や社会経済活動の拡大などで環境破壊が問題になっている。

京都議定書 二酸化炭素排出削減・地球温暖化
モントリオール議定書 オゾン層の破壊・フロンガス
ワシントン条約 野生動物植物国際取引規定・野生生物現象
バーゼル条約 有害廃棄物越境移動規制
ラムサール条約 水鳥湿地の保護
リオ宣言 地球環境保全

〇環境汚染

・大気汚染:二酸化硫黄・一酸化炭素・二酸化窒素・光化学オキシダントなど

・水質汚染の指標:生物化学的酸素要求量(BOD)・化学的酸素要求量(COD)、汚染で高値。

・土壌汚染:カドミウム・PCB・ダイオキシンなど。

〇公害

公害 原因物質 症状 発生地域
水俣病 メチル水銀 中枢神経障害 熊本・新潟
四日市喘息 二酸化硫黄 喘息・気管支炎 三重
慢性ヒ素中毒 ヒ素 末梢神経障害・がん 宮崎・島根
カネミ油症 PCB 色素沈着 福岡
イタイイタイ病 カドミウム 腎機能障害・骨軟化症 富山県神通川
アスベスト 石綿 肺がん・悪性中皮腫

〇上下水道

・上水道:普及率約98%。残留塩素0.1mg/L以上。大腸菌は検出されないこと。

・水質汚染:トリハロメタン(発がん性)・クリプトスポリジウム(塩素で死滅しない)

・下水道:普及率約75%。活性汚泥法:好気的処理

〇廃棄物処理

・一般廃棄物:市町村

・産業廃棄物:排出事業者

★過去問題!

〇31-3 食物連鎖が大きく影響した公害病または事件である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)水俣病
(2)四日市喘息病院
(3)イタイイタイ病
(4)慢性ヒ素中毒
(5)足尾鉱山鉱毒事件

解答

(1)水俣病

〇30-1 公衆衛生活動とPDCAサイクルの組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)地域活動において減塩教室を開催する――Plan
(2)中間評価を実施する――――――――――Do
(3)運動しやすい生活環境を整備する――――Do
(4)最終評価を次期計画へ反映させる――――Check
(5)数値目標を設定する――――――――――Act

解答

(3)運動しやすい生活環境を整備するは、Do(実行)である。

〇29-1 疾病対策と一次・二次・三次予防の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)子宮がん検診 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 一次予防
(2)粉じん作業における保護具の着用 ・・・ 一次予防
(3)野外活動前の虫除け剤の使用 ・・・・・・・ 二次予防
(4)腎不全患者に対する人工透析 ・・・・・・・ 二次予防
(5)BCGの接種 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 三次予防

解答

(2)粉じん作業における保護具の着用は一次予防である。

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