管理栄養士国家試験対策 人体の構造と機能 筋系
人体の構造と機能 生殖器系
管理栄養士の国家試験の基礎知識を科目別にまとめてみました!
最後に管理栄養士国家試験の過去問題も復習をかねて解いて見てくださいね。
「人体の構造と疾病の成り立ち」 こちらもチェックしてください。
感覚器系 呼吸器系 血液 骨格系 筋系 生殖器系 免疫と生体防御
生殖器系
・生殖器系は、子孫を残すために発達して器官であり、成長過程で男性と女性で形態が異なる。男性は精巣で精子を形成し、女性は卵巣で卵子を形成する。これらが結合して受精することで胚子そして胎児となる。
男性生殖器
男性の生殖器には、精巣(睾丸)、精巣上体、精管と、泌尿器系と共有する尿道海綿体、陰茎海綿体、陰茎亀頭などがある。また、付属腺である精嚢や前立腺などがある。
・男性生殖器構造
精巣で作られた精子は、精巣上体、精管を経て、精嚢と共に前立腺内の尿道に放出される。この先は泌尿器系と同じ経路をたどり外尿道口へ開口する。
・精巣の位置と形
精巣で作られた精子は、精巣上体、精管を経て、精嚢と共に前立腺内の尿道に放出される。この先は泌尿器系と同じ経路をたどり外尿道口へ開口する。
・精子の構造
頭部は遺伝子情報が詰まった核がほとんどを占める。尾部には泳ぎまわるための筋肉に似た構造がある。結合部はエネルギー供給をするミトコンドリアが取り巻いている。
女性生殖器
子宮と腟は、泌尿器系である膀胱や尿道の後方、尿管の前方に位置している。左右にある卵管采は卵巣と近接しており、卵管膨大部、卵管を経て子宮に連なり開口している。
女性の生殖器の正中矢状断面では、子宮および腟の断面や周辺の臓器の位置などを見ることができる。
・女性生殖器構造
女性の生殖器は、卵巣、卵管、子宮、腟、外生殖器、乳腺からなる。卵巣は卵管とは直接つながっておらず、排卵された卵子は卵管采によって卵管内に取り込まれる。
・乳房の構造
乳房脂肪体内には乳汁を作る腺房が存在する。腺房は乳管に連なり、途中、広くなった乳管洞を経て乳頭管になり乳頭へ開口する。
・性周期とホルモン
濾胞・黄体の変化と、子宮壁の周期的変化である月経周期、それに関与しているホルモンの分泌量の変化を示している。
受精・着床・妊娠
・受精の仕組み
卵子の周りの透明帯を最初の1つの精子が通過すると透明体が変化し、他の精子の貫入を阻止する。精子と卵子の前核が融合して1つの核を形成すると細胞分裂が始まる。
・胚子の発生
卵割が始まると2細胞期、4細胞期、というように細胞分裂が続く。桑の実に似た桑実胚になると胚が作られ始め、胞胚、原腸胚および神経胚へと発生が進んでいく。
・胎児の発育
胎生第4週頃になると心臓が動き始め、第5週頃になると上肢と下肢の膨らみが現れる。第6週には眼に色素があらわれ、第8週頃になると、下肢はまだ不充分ではあるが上肢はほぼ完全な形に分化する。
・胎盤の構造(動画)
母親からの動脈血は柔毛間血液洞に強く注ぎ込んでいる。胎児の臍帯動脈はこの柔毛間血液洞内に突出する柔毛に入り込み、ここで栄養およびガス交換が行われている。
引用:IPA「教育用画像素材集サイト」
★過去問題
(1) セルトリ細胞は、テストステロンを分泌する。
(2) ライディヒ細胞は、精子形成細胞を保持・保護する。
(3) 黄体形成ホルモン(LH)は、セルトリ細胞を刺激する。
(4) 子宮筋腫は、閉経後に好発する。
(5) 子宮内膜症は、エストロゲン依存性である。
解答
(5)子宮内膜症は、エストロゲン依存性である。
31-40 妊娠と分娩に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1) 受精した日を妊娠0週0日とする。
(2) 妊娠43週の分娩は、正期産である。
(3) ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)は、白体から黄体の形成を促す。
(4) 糖尿病がある妊婦は、巨大児分娩の頻度が高い。
(5) 浮腫は、妊娠高血圧症候群の定義に含まれる。
解答
(4) 糖尿病がある妊婦は、巨大児分娩の頻度が高い。
32-39 妊娠、分娩と乳汁分泌に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)プロラクチンの急激な分泌増加により、排卵が起こる。
(2)着床後、受精卵の卵割が始まる。
(3)胎盤を通して、母体と胎児の血球が混合する。
(4)プロラクチンは、子宮を収縮させる。
(5)オキシトシンは、射乳を起こす。
解答
(5)オキシトシンは、乳腺の筋肉を収縮させ、射乳を起こす。