ビジネスや人を育てる事は種蒔きと似ている。
始めるきっかけを与えて(種を蒔いて)、
価値や成長の機会を適切に提供したり、適切なタイミングで適切なヒントをあげたり(水をあげて)、
あとは結果を待つ(花が咲くのを待つ)だけ。
相手が人間なのか植物なのかの違いだけ。
種を蒔きすぎてもカオスな状況になるのと同じように、人間も思考が硬直してしまう。
水をあげすぎても腐ってしまうのと同じように、機会を与えすぎてもそれで満足してしまって行動しない。ヒントではなく答えを教えてしまっては、考える力を奪ってしまう。
そして適切に対応しても咲かない花があるように、結果が出るか出ないのかは本人次第であり、待ってみないとわからない。
「こんだけやったんだから咲けよ!」って言っても仕方ないように、「結果出せよ!」って言っても仕方ない。
「結果じゃなくて過程が大事」なんて安っぽいキレイゴトを言うつもりは全くない。
けど、だからと言って結果を強要するのも間違いである。
花を咲かせるには、種を蒔いて水をあげて咲くのを待つのを同じように、
人を育てるには、キッカケを与えて成長の機会を提供してあげて結果を待つ。
そこに過度な期待はしてはいけない。
花が咲くか咲かないかはどうしようもないのと同じように、
人が結果を出してくれるかどうかもどうしようもない。
「正しい育て方」的なものはあるが、あくまで確率と可能性を上げるだけ。
「過度な期待をせずに生温かく見守る」こと。
人が花開くには時間がかかるものである。