高齢者施設で管理栄養士をしています。 高齢者の食事について情報の共有や問題を一緒に解決できればと思っています。 よろしくお願いします。

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口腔・嚥下

【摂食嚥下障害】摂食嚥下のメカニズムとは?5期モデルを知ろう!

投稿日:2018-06-04 更新日:

○食べるために必要な機能とは?

みなさん食べ物や料理にはとても興味があるともいますが

食べると言う行為について考えたことはありますか??

私たちは食べるという行為を当たり前にしています。

しかしこれはとても複雑なことをしています。

私たちは食べるために無意識ですが次ような行動をとっています。

①安全な食べ物を見分ける(視覚・嗅覚・認知機能等)

②頭と身体を支える(姿勢調節・筋力強化・ポジショニング等)

③食べ物を適量ずつ口に運ぶ(目と手と口の協調運動・麻痺・食器の選定等)

④口を使う(口腔機能・咀嚼機能・味覚等)

⑤飲み込む(食道と気管の交差点・誤嚥等)

健常者では当たり前のことが、高齢者や介護が必要な方には難しいことがあります。

それを補うために配慮(食形態)や介助(自助具・食事介助)が必要なのです。

食べることが困難な方でも、正しい知識のもと支援を行えば、

食べることが出来る可能性は十分あると思います。

○摂食嚥下のメカニズム・5期モデル

食事を摂ることを「摂食(せっしょく)」、食べ物や飲み物を飲み込むことを「嚥下(えんげ)」といいます。

口の中に食べ物を入れて、食道から胃へ送り込む働きを「摂食・嚥下機能(せっしょく・えんげきのう)」といいます。

食べ物を食べるとき、摂食・嚥下は無意識に行われていますが、大きく5つの時期に分けられています。

介護食を話す上で絶対に外せない、摂食嚥下のメカニズムについて書いていきます。

①先行期・認知期:食べ物の形や量などを確認して、食べ方を判断したり、食べ物を口に運ぶまでの段階

食べ物の大きさ・量・におい・温度・形などを認識します。

過去の情報を照らし合わせて食べ物を判断し、唾液の分泌を促したりします。

梅干しを認知すると唾液の量が増えるという経験はありませんか?

これは、過去の情報で「梅干し=酸っぱい」という記憶があるため、唾液を増やして食べる準備をしているのです。

この段階では、食べ物を認識する認知機能や、認知した情報から判断を行う機能、視覚や嗅覚、聴覚などの感覚情報が必要です。

②準備期:捕食・咀嚼:口の中へ取り込んだ食べ物を咀嚼し、唾液と混ぜて飲み込みやすい食塊にする段階

口の中に入った食べ物を歯・舌・頬を使って咀嚼して細かくします。

細かくした食べ物を唾液と混ぜ合わせて飲み込みやすい形「食塊(しょっかい)」にします。

この段階では、歯のかみ合わせやあごと舌の運動、口の中・舌の感覚がとても重要です。

③口腔期:食塊形成・舌による咽頭への送り込み:口の中から舌などを使い、咽頭へ食塊を送る段階

準備期で作られた食塊が、舌の運動によって、咽頭へ送られます。

食塊を咽頭へと送り込むための舌の運動や、鼻へ逆流しないための機能が必要です。

④咽頭期:反射運動により、咽頭から食道へ食塊を送り込む段階

食塊を咽頭から食道へ送り込む段階です。

食塊によってのどの奥が刺激をされると「嚥下反射(えんげはんしゃ)」が起こります。

のどは、途中から気管と食道に分かれています。嚥下反射が起こると、喉頭(のど仏)が持ち上がり、喉頭蓋(こうとうがい)という蓋が下がり気管をふさぎます。

それにより食べ物は気管ではなく食道へと送り込まれています。

この段階では、食べ物がのどに当たった感覚を脳が認識して「飲み込め」という意識が働き、嚥下反射がきちんと行われること、そのタイミング、喉頭が持ち上がる運動が起きることが必要です。

⑤食道期:食道から胃へと食塊を送り込む蠕動運動の段階

食塊を食道から胃へと送り込む段階です。咽頭への逆流をふさぎながら胃に送り込んでいきます。

摂食嚥下の5段階.jpg

難しい言葉が並んでいますが、食べ物はこのような段階を経て胃まで到達しています。

次回は①~⑤のそれぞれの段階や摂食嚥下障害について

私なりの解釈も含めて説明していきますね。

正常な嚥下

誤嚥

 

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