栄養ケア計画書を簡単にするには?施設や特養管理栄養士の残業をなくそう!

【栄養ケアマネジメント】管理栄養士の残業をなくそう!! 栄養ケア計画書を簡単にするには?【厚生労働省・介護報酬改定】

管理栄養士で時間内に業務が終わらずサービス残業をしている人も多いはず。時間内におわらない、、、

私の業務内容は(令和3年から管理栄養士2名体制でやっています。)

栄養業務

・栄養マネジメント強化加算(100名)

・各種加算(経口維持加算・療養食加算)

・昼食ミールラウンド、食事介助

・新規入所、退所カンファレンス(老人保健施設で強化型なので結構多い^^)

給食業務

・献立作成、発注(入所者3食・デイケア昼食・おやつ)

・配膳チェックやおやつの準備

・納品請求チェック

などなど

厨房は委託ですが調理委託だけなので献立作成や発注もやっています。これだけの業務があるにもかかわらず毎日ほぼ定時に帰っています。多忙な中多くの作業を必要とする栄養ケアマネジメントを簡素化するために次のような事を行いました。

栄養ケア計画書作成前の準備

・栄養ケアのソフトを導入する。

まだであれば管理者に費用対効果と必要性をプレゼンし導入してもらう。1人栄養士はこういった交渉をすることも必要です。

なぜ必要なのか?作業効率が大幅に上がる事。費用はかかるがトータルではプラスになる事。などメリットとデメリットを伝え、メリット方が多いので導入するように交渉する。

・栄養ケア計画書の定型文を作る。

低リスク用、中リスク用、高リスク用、経管栄養用、療養食用、糖尿食用、減塩食用など定型文を作っておき、利用者に応じて修正を加える。

現場で速攻使える!栄養ケア計画書の記入例。現役管理栄養士が使用している定型文を大公開します!

栄養ケア計画書の記入例はこちらを参考にしてください。

新規入所・初回計画書作成から3か月後

栄養ケアは初回計画作成後から3か月サイクルで動いていきます(ここ重要!!)。評価・再計画をグループ分けしてサイクル化する。

分けるグループは二つ。栄養リスクのモニタリング期間のグループ再栄養スクリーニングから計画書作成する期間のグループです。

栄養ケア計画の初回作成からの手順はこちらで確認してください。

【栄養マネジメント加算】栄養ケア計画書作成の手順をまとめてみました!!特養や老健での様式は厚生労働省【栄養マネジメント強化加算】

・栄養リスクの評価期間によりモニタリングのグループ分けをする。

忘れずにモニタリングを行うために、モニタリングをする日にちを決めておく。

高リスク:おおむね2週間毎 (毎月1日と15日にモニタリングをする。)

中リスク:おおむね1カ月(毎月月始め、遅くとも10日までにモニタリングをする。)

低リスク:おおむね3カ月 (栄養ケア計画前にスクリーニング、モニタリング、アセスメントをする。)

・再スクリーニング、栄養ケア計画書作成の3カ月サイクル毎に3つのグループに分ける。

入所月に合わせて月ごとのグループ分けをする。計画書再作成月の前の月から準備を始めていく。

①グループ:1月4月7月10月のグループ

②グループ:2月5月8月11月のグループ

③グループ:3月6月9月12月のグループ

・計画書作成日を月初めの1日に統一する。

スクリーニング・アセスメント・モニタリング・栄養ケア計画書の作成は3カ月に一度行わなければなりません。栄養ケア計画書の作成日を1日に統一することにより、3カ月毎の栄養ケア計画書の作成漏れがなくなります。

例:1月グループでは12月中に計画書の作用を行い、1月1日を計画書を作成日にしています。

・スクリーニング・アセスメント、モニタリング・栄養ケア計画書は前回分をコピーする。

体重・BMI・摂食量・服薬・評価など変更点はそんなに多くはないはずです。前回のスクリーニング・アセスメント・モニタリングをコピーして、体重や栄養量など変更があった所や必要な所だけ修正する。

計画書も変更がなければコピーして、必要な所や変更があった所だけを修正する。

経過観察に3か月間にあった食事変更や食事に関する事を3か月間の評価として記入する。

こうしておけば、3か月間の経過観察や評価した事が記録として残り、監査や実地指導で説明ができます。

栄養ケアマネジメントの入所から流れ(例)

例:低リスクの場合

9月12日に入所

・1週間以内に栄養ケア計画を作成して同意のサインを頂く。(9月19日までに作成)

・9月前半なので9月グループとして管理する。16日以降なら10月グループとして管理する。

※最初の月は栄養ケア計画書の期間が3カ月以上になる事もあるが、おおむね3カ月であることと、次の栄養ケア計画書作成からは1日で管理するので3カ月ごとになる。

・次の計画書作成日が12月1日になるので11月後半から計画書作成の準備を始める。

・11月20日までカンファレンスやラウンドで情報を集めておき、月末の11月30日までに「スクリーニング・アセスメント・モニタリング・栄養ケア計画書」と一気に作成する。

・11月後半~12月前半までに家族や本人に同意を頂く。

最後に

栄養ケア計画が厚生労働省から介護報酬に算定されてから10年以上経ちます。

1人栄養士や新人栄養士、また新規に栄養マネジメント加算を導入する時に、このやり方でいいのか?他の施設はどうやっているのだろう?何をどうしていいかわからない!と悩んでいる1人管管理栄養士も多いのではないかと思います。

今回の栄養ケアプランの流れを一つの例としと参考にしていただければ幸いです。

【ここだけみれば大丈夫!!介護報酬改定2021】管理栄養士が関わる事をわかりやすくまとめした!【栄養マネジメント強化加算】

介護施設の管理栄養士が知っておくべき介護報酬のことについてまとめています。

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